サハラノコト

好きなことを探して生きていく

未来の見つめ方を考える

「北欧、暮らしの道具店」さんがつくっているYouTubeチャンネル、ご存知でしょうか。

WEBショップで取り扱う商品も素敵ですが、動画の中にも映像とメッセージが盛りこまれていて見終わった後の余韻も心地良い。

暮らしを整える大切さ、というと義務っぽく聞こえてしまいますが

自分の暮らしを大事にするってなんだかいいな、と穏やかな気持ちにさせてくれるモノやコトにたくさん触れることができます。

 

その中でブランディングディレクターの福田春美さんの語っていた「未来の描き方」がとても印象的でした。

未来はこんな生活スタイルだったらいいなというイメージをノートに描いていた、という内容だったのですが、

福田さんはなりたい職業を書いたことがないというのです。

私は…といえばなんの仕事をしようかな、と職業を選ぶという考え方しかしてきませんでした。

今までにない考え方だったのでとても衝撃を受けましたが、素敵な考え方だなあと思うようになったので深掘りしてみようと思います。

 

▼ひとり時間は好きなことへ没頭。パスタの沼へ?【変わりゆく暮らし】ブランディングディレクター・福田春美さん編 

【福田春美さん流】未来の見つめ方

インタビューテーマは『変わりゆく暮らし』。

生活様式の変化を余儀なくされた時期を経て、さまざまな人々の変わったこと・変わらないこと、日々の暮らしにどんな影響や心境の変化があったのかをお聞きする番組です。

 

とても印象的だった言葉を抜粋させていただきます。

『目標じゃない「やってみたい」を書く・描く』

小5のときに自分の好きなカルチャーに初めて触れた

いわゆるクリエイターに憧れを抱き漠然とこういう仕事がしたいなと思った

それを機に日記はつけられないタイプだったけど未来にこうしていたいみたいなの描くクセができていた

住む家の間取りを描くのが好きだった

いつかこういう家に、車に、犬にとか描いていていた

目標っていうほど真面目じゃなくて職業も書いたことないんですよ

自分で自分のスケジュールを決められる人

海外に年間仕事で何回か行ける人とか生活スタイルを書いているんじゃないかと思う

出典;ひとり時間は好きなことへ没頭。パスタの沼へ?【変わりゆく暮らし】ブランディングディレクター・福田春美さん編 

 

心底、驚いてしまいました。

幼い頃の私といえば、学校の先生、看護師、お菓子屋さん…

将来の夢=職業。

鉄板の方程式でした。

 

そして、ずっと考えていたことは

「どんな仕事について、安定した収入を得られるか?」

 

リストラされるような危機はほとんどないことが予想されて

かつ、ある程度の収入が得られる仕事。

仕事は仕事として割り切って安定した仕事をしていこう。

 

それは大人になっても変わることはありませんでした。

しかし頭と心が追いつかない期間が長く続き

うまくいかない現状に自分を責める日々。

そんなときに出会った動画でした。

 

生活のために働くこと。

私の両親がしてくれたことに感謝しています。

今まで私がしてきたことも否定するつもりもありません。

でも私は仕事を通して自分の価値を見つけてみたかったのかもしれない。

そんなくすぶっていた気持ちに、ほんのり気がつき始めました。

 

「仕事」は夢を叶えるための手段

仕事につくことがゴールになっていた

「仕事」という存在感が生活を占める割合が

ものすごく大きいので忘れてしまっていました。

 

仕事が私たちを幸せにしてくれるわけではないです。

そのことを実感したきっかけは

子どもの頃考えていた目標を達成していたことに気がついたからです。

 

いわゆる安定した職業についていたときもあったし

いつも人数不足の会社でリストラとは無縁だったり…

形はさまざまでしたが

幸いにも安定した収入が途絶えたことはありません。

働き始めてから、今までずっと。

ありがたいことです。

それに応えるように私もいつも一生懸命仕事をしてきたつもりです。

 

それなのに

ずっと満たされていない感じがしていました。

贅沢な悩みかもしれません。

でもこのモヤモヤを解決できずにいます。

 

どうしてモヤモヤしているのか

自分の希望が叶えられていることが当たり前になりすぎて

もっともっと、と上をみているのでしょうか。

もしくは

本当の「こうなりたい」は

別にあるからなのでしょうか。

 

例えば

仕事をすることで安定した家庭を築くこと

仕事を通して価値を作り出すこと

仕事を通して誰かを喜ばせること

仕事を通して誰かの助けになること

 

自分が大切にしたいことや叶えたいことに近づいているときに

充実感が生まれるのかもしれないと思うようになりました。

 

つきたい職業に「なる」のは一瞬の通過地点。

仕事を通してどんな夢を叶えていきたいのかが私には欠けていました。

 

それを気づかせてくれたのが鈴木春美さんの未来の見つめ方です。

何の仕事をするかよりも何を大事にして過ごすのか??

 

忙しなく毎日を過ごしていると

心が置き去りになってしまうことも多いと思います。

まさに私のことです。

でも立ち止まってじっくりと考えてみました。

 

私の理想の生活スタイルは…??

今までの私は「これだ!」と決めた仕事を

毎日長い時間こなして

夜遅くに帰り

ごはんを食べて眠る。

疲れのとれないまま朝寝坊をして

バタバタと仕事へ向かうという日々を過ごして来ました。

仕事が変わってもそのスタイルはいつも同じ。

そして悩むこともいつも同じでした。

 

ここら辺でこのループを断ち切りたい!!!

 

まずはモヤモヤとしている私なりのこんな風だったらいいなを書き出してみます。

 

・朝、コーヒーを入れてのむ時間がある

・気が向いたらいつでも行ける距離にコーヒー屋さんがある

・夜はゆっくり読書をする時間がある

・人と関わるのは好きだけど、一人の作業に集中する時間がある

・家族で「おいしい」「楽しい」を共有できる

・日当たりのいい部屋でゆっくりと過ごすことができる

・インテリアは白・グレーをベースに木の風合いや淡いブルーを差し色にしたい

・ペットと一緒に生活する

・「好き」を共有できる仲間がいる

・仲間は国籍問わず、いろんな考え方に触れたい

・大事にしたい人たちに年1回は会える

 

この中で実現しているのは2つ半くらいです…

キーワードは「時間」と「共有」でしょうか。

書き出す前は「モノ」が欠けているのかなあと思っていましたが

どうやら違ったみたいです。

さらに驚いたのは

今までしてきた仕事や生活との共通項が少ないということ。

モヤモヤするはずですね(汗)

 

とても一度には叶えられない内容ですが

とりあえずは

「こんなことを考えていたんだなー」と

気がついた自分を大事にして、

「安定した生活を送りたい」という

目標を叶えていた自分を褒めてあげようと思います。

 

「何をするか」だけではなく、「どうなりたいか」まで考えること

私は、もう30代半ばです。

会社のキャリアで考えると

これまでやってきたことを磨きあげたり、

何か始めるには遅いとか言われるような

年齢になってしまいました。

 

でも私は、ここで一旦立ち止まって考えることにしました。

何を大切にして、本当はどうなっていきたいのか。

今までは闇雲に走り抜けてきてしまいましたが

歩みをゆるめて心の声と向き合おうと思います。

 

もう遅すぎるのかもと不安に襲われるときもありますが

今から始めることができれば

40歳・50歳・60歳…

もっと長く充実した時間を送ることができるかもしれません。

 

ネガティブに押しつぶされそうなときは、

今のこの気持ちや春美さんの動画をもう一度観て

チャンネル内に出てくる春美さんをはじめとする

素敵な女性たちみたいに

自分の生活を大事にできる。

そんな時間を過ごせるようになりたいです。