サハラノコト

好きなことを探して生きていく

HSS型HSPの私が、手帳に翻弄されて気がつく思考のクセ

仕事を辞めて

2週間が経ちました。

 

私の体調にいつも配慮してくれて

とてもよくしてくれた職場だったので感謝しかないのですが、

それでもしばらくひとりで静かに過ごしたかった。

 

一日中誰かの声や音楽が聞こえていて

人の動きに神経を使って

笑顔を崩さないように。

今までは自然にできていたことが苦しい。

 

だから、少し立ち止まることにしました。

そしてその相棒として選んだのが手帳

手帳を通して自分のクセに気がつき

日々の過ごし方に奮闘する記録です。

 

 

仕事を辞めて感じる安堵と恐怖

これまで休日は体力の回復と銘打って

だらだらしてしまうことが多かったです。

でも、これから仕事に行かなくてもいい。

 

大きな安心感を得た私でしたが

それと同時に「なんにも変わらないまま年をとっていくのかな…」と

毎日がなんとなく過ぎてしまうのではないかと恐怖しました。

 

手帳をとおして自分と向き合う

バレットジャーナルとの出会い

そんなとき見つけたのがバレットジャーナルという手帳の使い方。

 

ひとまず今月のやるべきことを書き出し、

タスク管理とハビットトラッカー(習慣の管理)をつけて過ごしてみます。

 

最初のうちはアレをやって次はコレ。

疲れてきても「もうちょっとがんばれー!!」と自分を励まし、

タスクを完了させることで充実感を得ていました。

 

「タスク」といってもそんなに大したことはない内容です。

日常生活に必要なことと億劫で後回しにしたり忘れがちになってしまうことを書いてみました。

  • ペットボトルをまとめておく(つい溜めがち…)
  • コーヒーをいれる(ちょっといい豆を購入😀)
  • 読書をする(ついつい積読…)
  • 本棚を整理する(夫婦2人分がごちゃごちゃ汗)
  • ヨーグルトをつくる(節約も兼ねて)
  • ネイルをする(憧れつついつも余裕がなくて…)
  • 歯科の再診予約をする(先延ばししがち)
  • ストレッチをする(肩こり・腰痛を解消したい)
  • 結露を拭き取る(この冬、最大の悩み)

 

完了して手帳にチェックする。

単純といえばそれまでですが、

「これだけのことをやった」と

手を動かして目で見て確認できることは

どうやら私に合っていることがわかってきました。

(ついでにペットボトル溜めずに捨ててえらい!とか独り言も書いて

自分を褒めてあげることもしてみましたw)

 

余談ですが、私は形から入ると失敗するタイプです。

使うもののメリット・デメリット、

その中で何を選ぶか、

どうやって進めていくか…などなど。

考えすぎて準備段階で息切れして実行できないことが多いのが悩みでした。

そんな傾向に最近気がついたので

まずは使いかけのノートでスタート。

使い切った!!という達成感を味わうことを裏テーマに進めていきます。

 

バレットジャーナルに翻弄される

バレットジャーナルを使うことに少し慣れてきた頃、

手帳を活用して夢を叶えている人がたくさんいることを知り、

私もそれに倣ってみることに。

 

どうやら、バレットジャーナルのメリットのひとつとして

「今月のすることリスト」や「ウィッシュリスト100」をベースに

達成するために必要な要素を具体的な行動に落とし込むことがあるようです。

叶えるためのロードマップを「シンデレラノート」という

おしゃれな形にまとめている方々も参考にしてみます。

 

しかし1ヶ月後、3ヶ月後…そして1年後。

肝心のどんな姿になりたいのかが思い浮かんでこない。

目標を立てる上で一番大事なのに…!

 

前回の記事のときから考えたつもりになっていましたが

いまだになんだかうまくできません。

 

これは大変、と得意の検索魔に変貌します。

  • ウィッシュリスト 作り方
  • バレットジャーナル 書き方
  • シンデレラノート なりたい自分

ウェブや動画、本も買って、なりたい自分を「探す」ことに。

 

そういえばこれまでもどんな自分になりたいかはイメージできていなかった…

なりたい姿が思い浮かばないのだから

とりあえずいろいろ手をつけてみる?

いやいや、それって遠回りじゃない?

でもやってみないとわからないし。

でも手当たり次第やってみるだけの体力がある?

それにいろいろやらなくちゃと焦って、結局体調を崩したのに振り出しに戻るつもり??

 

連日、何人もの私が頭の中で会議をします。

そして答えが出ないまま1週間が経過した今日。

ぐるぐる思考が止まらず、誰かどこから手をつけたらいいのか教えてほしい。

そんな祈りにも似た気持ちで過ごしていました。

 

自分のクセに気がつく

目標を「探す」ことを始めてノートに綴っているうちに

あることに気がつきました。

 

それは表面的に考えていることは前向き・ポジティブなことなのに

無意識のうちに後ろ向きなネガティブパワーが

考えていたことを無かったことにしてしまうという現象。

…伝わるでしょうか。

 

表向きの思考

  • どんな服を着ていたいの??
  • どんな雰囲気の人になっていたいの??
  • 何をしている人になりたいの??
  • どんな生活をしていたいの??

打ち消す思考

  • そんなこと本当にできるの?
  • これまでもできなかったのに?
  • 周りでも成功している人なんかいないのに?

 

自分でも怖いのはネガティブが発動するとき

「無意識」というところ。

透明のベールのようにふんわりと

私の前向きな思考を包んで知らないうちに

スーッと消していくような感じです。

 

結果

「うーん、どうしたいのかな…」と

知らないうちにスタートラインに戻ってしまうのです。

 

時田ひさ子さんが書かれていた本の内容を思い出し、ハッとしました。

かくれ繊細さんは感情と思考を分けてみることが難しい

かくれ繊細さんは、最初に感じた本当の感情を、説明や理由づけなどで、自分を納得させたりしてそのモヤモヤを消そうと自動的にしてしまいます。

 

そして、本当の気持ちを感じても、すぐにそれを封印してないことにしているので、自分で自分の感情がわからなくなってしまいます。

 

でも、感情はあります。一番最初に、実はなにかを感じています。

その、最初に感じたことはなんだったのかを知ることが、かくれ繊細さん解明のカギなのです。

 

かくれ繊細さんは、この説明、理由付けなどによって感情を見えなくすることが天才的にうまく、速いので、すぐに感情がわからなくなりがちです。

出典:『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』時田ひさ子著

 

それに気がついたのはついさっきのこと。

(忘れないうちに書き留めておこうとこの記事を書いています)

 

そうして周りにはポジティブだと思われている私が

思考を打ち消し続けて本音ではない方に進んできてしまった現在。

 

本音ではない「仮の目標」に寄りかかっている間は

進むべき方向がなんとなく見えているつもりになって

とても楽だったのだと思います。

楽だから気がつかなくて、寄りかかる時間が長すぎました。

 

自分で歩くための力がずいぶんと弱っているようです。

 

焦らない、焦らない

たぶん、

今の私の状態はケガをして休養して

これからリハビリをしていこうという段階。

早く歩き出そう!と意気込んでも焦りだけが空回りしています。

でもリハビリって時間がかかるものですよね。

 

無意識の心の動きに気がついたことが

今の私のスタートラインです。

きっと自分で立つことは、できているはず。

まずは立ち上がることができた自分を認めてあげることにします。

大丈夫。

 

歩くのは少し時間がかかるかもしれないけれど

きっと歩き出せると思います。

だから大丈夫。

 

もしかしたら思っているよりも時間がかかるかもしれないし、

途中で転んでしまうかもしれない。

でも大丈夫。

 

私はいつも焦っていて、

すぐに結果を求めようとしてきましたが

ゆっくり起き上がればいいのだと思います。

きっとまた自分の足で歩き出せるはず。

一つずつ、丁寧に。

焦らないこと。

 

毎日ちょっとずつ前に進んでいるはずの自分を手帳に刻んで

自分をゆっくりと見つめること。

非常に回りくどいですが

それが今の私にとっての丁寧な暮らしになっていくのかなと思います。

 

 

何度つぶやいても焦りたくなってしまいますが、ゆっくりで大丈夫。

今日も手帳を開いて自分を安心させていこうと思います。