サハラノコト

好きなことを探して生きていく

”自分には何もない”と思っても大丈夫な理由

「自分には何もない」

「私は何もできない」

こんな風に思った経験、ありますか?

私はここ何年かずっと考えていました。

仕事はいろいろ変えてきたし、得意なことも特にない。

こんなんでどうやってこの先何十年も生きていくんだろう。

そんなネガティブな私の心に響いた文章がありましたのでご紹介します。

 

「自分には何もない」と思ってもいいんだ!!

私の能力は「ないない尽くし」だと思ってきました。自分なりに手を打ってきたはずだったのに、こんなに何にもないんだから私なんかに何かできるはずがない。

でもしいたけ.さんは言います。

しいたけ.さんは占い師で作家です。『none』で月間占いやコラムを発信したり、雑誌『VOGUE』で週間占いを連載されています。占いやスピリチュアルへの興味は全くなかったのですが、あまりに当たるとの声を聞いて本を買ってしまいました。半信半疑でしたが、ど真ん中を当ててくる内容と心に残る穏やかな言葉を夢中で読みました。そして”何もできない自分が嫌になるとき”という見出しにドキッとしました。

「自分には何もない」

 

 でも、これってすごく大事なセリフなのです。他人から慰めてもらう私を卒業する、正真正銘の”スタート”に出てくる言葉なのです。

 自分の「個性を持って活躍している人」って、実はそのスタート地点で「自分には何もない」という挫折を味わってきた人が多いです。その挫折以上に大きなスタート地点ってなかなかないのです。

出典:しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

「自分、終わってるな」と思っているのに、本当にスタートできるのでしょうか。でも、まるで「あなたはこれから個性を持って活躍していける人かもしれませんよ」と可能性を示してくれているようです。しいたけ.さんも苦労されたときがあったのでしょうか。そっと寄り添うような言葉で語りかけてくれます。自分ってダメだと思っているのに、それすらも肯定されたような感じがしました。

「何もない」って「何」がないの??

私は「何」がないと思っていたのか、改めて考えてみます。

  • 得意なことがない
  • やりたいことがない
  • 好きなことがない
  • できることがない
  • 忍耐力がない
  • 人に合わせる優しさがない
  • センスがない
  • 向上心がない
  • 誰かを許すことができない
  • コミュニケーション力がない
  • ガムシャラにがんばるパワーがない
  • お金がない
  • 本当の仕事仲間がいない
  • ひとつの仕事を続けられない
  • 今は、仕事もない

具体的なような抽象的なようなたくさんの「ない」。今仕事がないのは事実ですが、それ以外が本当にないのか?改めて自分に問います。

…ひとつひとつに注目すれば、本当に、全く、ゼロではないかもしれません。だって自分なりに戦ってきました。でもどうしてこんなに「ない」と思うのか。

もしかしたら、すごい誰かと比べたらないと思っているのかもしれません。周りやスマホの中にいるどこかの「あの人」には何かすごい能力があるように見える。それなのに自分にはないような気がするから自信がなくなったり、悲しくなったりするのかもしれません。「私にもあんなことができたら、うまくいくかもしれないのに」

自分は何にもない、つまり才能可能性がないとも思っていたかもしれません。

 

でもしいたけ.さんは、成功している人も挫折からスタートしている可能性があるといっています。絶対にみんなが立ち直れる、とは言えないにしても一人や二人を見てそう言っているわけではないことはしいたけ.さんの人気ぶりからうかがえます。私はすごい人に直接聞いたことがないですし、私よりもずっとたくさんのすごい人を見てきたしいたけ.さんが言うのですから、私が考えている以上の可能性は「ある」ということだと思います。少なくともゼロに近い数字ではない。そういった傾向が見られるくらいに挫折から立ち上がっている人たちは存在すると言うことです。

…少し希望が見えてきたような気がします。

挫折から立ち上がるためにすること

とりあえずゼロで、無気力で、新しい仲間や新しい時間に出会っていく旅路が始まろうとしている。

 だから、自分を褒めたくなるようなことをまずひとつ、勇気を出してやってみること。自分が褒めたくなる自分に変わっていくこと。ナルシスト上等だから。

(中略)まだ、今の自分を笑えない人も、せめて「私は私のことを100%嫌いじゃないよ」と伝えてあげてください。

出典:しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

しいたけ.さんに限らず、いろんなハウツー本や自己啓発本に書いてあるのは「やってみること」。やっぱり行動しないと変われないのですね。ダメだ、とひとしきり落ち込んだ後は自分でやっていくしかないみたいです。

自分を褒めたくなるようなこと…

なんでもいいなら私は今ブログを書いていることでしょうか。苦手ながらもこんなに(と、いってもまだ10数記事)ブログを続けられたのは初めてです。こういう自分にとっての進歩を自分で褒めてあげたらいいのでしょうか。毎日書いているわけじゃないけれど、毎日ブログについて考えられてすごい!!とか??

「褒める」という言葉の意味を改めて調べてみます。

(ホは穂(秀)。傑出してすぐれていると認める意)

①祝う。ことほぐ。祝福する。

②物事を評価し、よしとしてその気持を表す。讃える。賞賛する。

出典:ほ・める【誉める・褒める】 - 広辞苑無料検索

つまり、自分を賞賛したくなるようなことをまずひとつ、勇気を出してやってみること。自分が評価し、「よし」としてその気持ちを表したくなるような自分に変わっていくこと。しいたけ.さんの「ナルシスト上等」は端的にすごくわかりやすく表現された言葉ですね。

もし、最初は褒めることが難しいようであれば、まずは自分のことを嫌いにならないことから始めてみるといいのかしれませんよ、という小さなハードルまで設定してくれています。気持ちをわかってくれすぎています…!

何にもない、と今は思っていても、これまで何かしらがんばってきたことがあるんだから、それを「がんばったね」と評価すること。これが自己肯定感というものにつながるのかもしれません。すぐに自己肯定感は高まらないけれど、これも積み重ね。気づいたら以前の自分よりは少し高いところから見渡せるようになっているといいなと希望を持っていたいと思います。