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春の匂いってわかりますか??|五感とHSPとメンタルの関係

ここ数年話題になることが多いHSP匂い(五感)の関連や揺らぎやすい春の過ごし方について考えてみました。考えのベースにしているのは、HSP専門カウンセラー武田友紀さんの本『雨でも晴れでも「繊細さん」』です。優しい文章だけれどすごく勉強になる1冊です。

 

春の匂いは好き?嫌い?

「春の匂い」にピンとくる人ってどのくらいいるのでしょうか。わかる!っていう方はどんな印象をもっているのか気になります。

木や花など植物の匂い、ポカポカしたお日さまの匂い、ちょっと埃っぽい匂い…花粉症の方にはつらい時期だと思いますが…😭個人によって感じ方はかなり差があるようですし、住んでいる地域によっても異なる印象なのかなあと思います。

ちなみに北海道に住んでいる私の印象は「ひんやりした空気に混じる土の香り」です。でも西日本の方だともっと暖かくなっているから、きっと植物の匂いがするのでしょうね✨いち早く聞こえてくる桜のニュースを見ると羨ましくなります。4月の北海道はまだほんのちょっとの蕾。早く緑が鮮やかな季節になってほしいものです。

季節の匂いがわかるとHSPなの?

季節の匂いがわかるということは嗅覚に優れているということ。そして、HSPさんの大きな特徴として「五感に優れている」ことがあります。これは同じ意味になるのでしょうか。

武田友紀さんの本を読んでわかった結論からいうと、「嗅覚に優れていること」と「HSPの気質をもっていること」は同じ意味ではないようです。HSPの気質をもっている人のひとつの特性として五感に優れている人、特に嗅覚にそれが現れることはあるけれど、「季節の匂いがわかる人=HSP」とは言い切れない。なぜでしょうか。

理由は、HSPはエレイン・アーロン博士が定義したHSP4つの特性”DOSE”に全て当てはまる人を言うからです。”DOSE”はの4つの特徴の頭文字からきています。

  • Depth of processing:深く処理する
  • Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい
  • Emotional Reactivity:感情的な反応が強い
  • Sensing the Subtle:ささいな刺激を察知する

例えば、「D」は当てはまらないけれど「OES」の3つが当てはまる場合、HSPではないということ。

でも…気質ってグラデーションになっているからこんなにはっきりと言い切ってしまっていいのかな。当てはまる項目があったらHSP気味だねとか、なんとなくラベリングされた方が気持ちが楽になる人もいるんじゃないかなあ…なんて。きっと博士が結論に辿り着くまでにいろんな意味づけがあったのでしょうから意義を唱えるつもりはないのですが、そっと考えてしまいましたw

まとめ

HSPの気質をもつ人の中には特に匂いに敏感な人もいるけれど、それだけでは判断できない。また、嗅覚に優れているからといってHSPと診断されるわけではない。

HSPは病気ではなく気質のことなので「診断」と表現するのは語弊があるかもしれません。

春はメンタルが崩れやすいって本当? 

HSP・非HSP関係なく、春は気持ちが落ち着かないという人も多いのではないでしょうか。学生さんやその親御さんは入学、進級、卒業と毎年環境が変わるし、大人になっても人事の入れ替わりの時期でバタバタすることが多いですよね。最近は感染症対策のためにイレギュラーな対応となるケースもあって先が読めないこともしばしば。

もちろん心機一転!!とウキウキのイベントもありますが、環境の変化や気持ちの波の積み重ねは自分でも気がつかないうちに疲れとなって蓄積していきます。

それに、変わりやすいお天気も悩ましい。夏日かと思えば、翌日は雨でひんやりなんてこともこの時期は多いですよね。いろんな要因が重なって、じわじわと自律神経へ影響しやすいのが春です。「仕事を休むほどではないけど体調が悪い日が続くから春が嫌い」っていう人、私の周りではちらほら耳にします。

体を緩めて春を乗り切ろう!5つのポイント

天候の変化はどうしようもないけれど(泣)、せめてご自愛タイムを作って緊張をほぐしてあげたらすこーしでも気持ちが楽になるかもしれません。億劫だと感じてしまうこともあると思いますが、ちょっとだけ自分に手をかけてあげると意外とすっきりとすることもあるのでおすすめです。

緊張が続く時は深呼吸

深呼吸は時間がなくてもすぐにできるリラックス方法です。

息を吐く時間を重視するのが緊張をほぐすためのポイント。理由は吐くときに副交感神経、吸うときに交感神経が働くからだそうです。夜、なかなか眠れないときにもこの呼吸法はすごく役立ちます。

何に書いてあったのか忘れてしまったのですが、逆にここぞ!というときには息を吸うことを意識するといいそうです。

ヨガやストレッチで体を緩める

お疲れだったり、がんばりすぎているときって肩にグッと力が入ってしまいます。そんなときに「リラックスして!」と言われても急にはできない。だから普段から緩める感覚を掴んでおくといいのかなと思っています。

おすすめは『B-Life(ビーライフ)』というYouTubeチャンネル。日本一のヨガYouTuberと言われているヨガインストラクターのマリコさんが教えてくれる動画です。(笑顔がとてもステキ✨)内容は軽めのストレッチとして取り組むことができるリラックスヨガから全身を使うフローヨガまで自分に合ったものを選べます。

10分以内の短時間の運動でも集中して行うと体も楽になるし、頭もスッキリします!最初はキツいけれど、効果を実感できるようになってくるとハマりますw

温かい飲み物を飲む

暑かったり寒かったり落ち着かない気温の中では意外と体の「中」が冷えていたりします。HSPさんはカフェインが苦手、と言われたりしますが、もしコーヒーや紅茶を飲んで落ち着くなら工夫して楽しみましょう!

私の旦那さんはカフェインの影響をすごく受けるのですがコーヒーが大好き。なので、午前のうちに飲むとかデカフェに変えたりして楽しんでいます。最近はデカフェが増えてきているようでうれしい。近くにない場合はお取り寄せも楽しいですよ♪好きなものを我慢するってすごくストレスになるので上手に付き合っていけたら最高ですね。

また、好みは分かれるかもしれませんがハーブティーもおすすめです。ノンカフェインの優しい飲みものであることに加えて、体調をサポートしてくれる効果もあります。例えば、カモミールは良い眠りに導いてくれたり、ルイボスティーは免疫力を高めてくれたり。カルディや業務スーパーなどでも取り扱っているので購入しやすくなってきていて嬉しいです。ネットだとiHerbが良さそうですが、海外サイトなのでハードル高めなイメージです。

ひとつのことに集中する時間をつくろう

スマホを片手に何かすることが多く、マルチタスクになりやすい環境がすっかり出来上がっています。仕事でも家庭でも効率化。「早く」「たくさん」できることが正義のようで気をつけていないとあっという間に時間が過ぎていきます。

流れていく中でほんの少しでもコントロールできるような感覚を掴めると気持ちが落ち着く体験をされている方達がいるようです。武田友紀さんの経験上、特にHSPの気質をもつ人は手仕事がメンタルにいい影響があることが多いと書かれていました。

費用対効果では大量生産品に勝てません。

参考:武田友紀著『雨でも晴れでも「繊細さん」』

買ったほうが早い・安いというのは、出来上がりの「結果」をみています。

ですが、アナログな手仕事の良さは結果ではなく、作っている時間そのものの幸せと、その後も続くあたたかい記憶にあるのです。

参考:武田友紀著『雨でも晴れでも「繊細さん」』

武田友紀さんが行っている梅仕事や編み物はハードルが高く感じてしまいますが、きっとちょっとしたことでもいいのだと思います。例えば本を読んだり洗濯物を畳んだり、座ってごはんを味わうとか、あたたかいお風呂につかるとか。もちろん前述したヨガも◎。

「何か」しながらじゃなくて、ひとつのことに集中する。慣れないとつい他のことが気になって結構難しいです。でも続けていくとすーっと腑に落ちて「あ、これかあ」と楽になる瞬間がやってきます。

最後に

情報や時間は思うように扱えないことが多いし、昔よりも時間の進み方が早くなっているように感じられる現代の日常。忙しいと目の前のことしか見えなくなってしまいがちです。自分の感覚を思い出す瞬間を1日のうち5分でも10分でも取るよう意識して、自分の手の届く範囲にはコントロールできることもあるんだと思い出して毎日なるべく元気に過ごしていきたいですね。