サハラノコト

好きなことを探して生きていく

リネンのエプロン、どこで買えばいいの??

「エプロンを買おう」

そう思い立ってから1ヶ月ほど悩んでいます。キッチンに立つと水や油、トマトソースなんかも飛ばしてよくヒヤッとするし、暖かい季節は白やベージュなど淡い色の洋服を着る機会が増えてくるから汚れが心配。そのストレスから解放されるためにエプロンを購入しようと考えまています。

家でしか着ないけれど、せっかく買うなら扱いやすくて気分の上がるものがほしい。そこで目をつけたのがリネン生地のエプロンです。リネンの優しい色と生地感が素敵で、キッチンに立つ気分を上げてくれそうです。

でも、いろんなお店のいろんな種類があって迷ってしまって💦シンプルなデザインが主流ということもあって各メーカーの比較が難しく決められずにいます。同じように迷っている方もいらっしゃるでしょうか??

いろいろとリサーチする中で3つに候補を絞ったのでご紹介しますね。リネンについて既にご存知の方は ”おすすめのリネンエプロン3選”から読んでみてくださいね。

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【こんなリネンエプロンがほしい!】

  • 色:ベージュやグレーにに近いナチュラルカラーのもの
  • 形:胸から膝まであるフルエプロン
  • 価格:1万円以内
  • 購入方法:ネットで買える

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リネンとは??

そもそも、「リネン」とは。

素材自体はよく目にしますが、何なのか??

麻やリネンとはどんな素材か?

「麻」とは広い意味ではアサ科アサ属の植物、または植物の表皮の内側にある柔らかい繊維を指しますが、狭い意味での麻は「リネン」「ヘンプ」「ジュート」など数十種類以上存在する大麻草を指します。

現在、日本では「麻」と表記できる繊維は「リネン」と「ラミー」の2種類だけと決められており、リネンはフランス語で「リンネル」、日本語では「亜麻」として知られ、ラミーには「苧麻(ちょま)」という名称がつけられています。

リネンや麻の繊維には特有の張りがあり、肌にもよくなじむため古代から衣服や日用品に用いられてきました

引用元:リネン・麻の特徴とは?鎌倉発の夏服もチェック

つまり、「麻」という認識で良さそうです。紛らわしいものに「ヘンプ」という素材もありますが、原料となる植物の種類が異なります

ヘンプは麻科の大麻から作られます。生地が密になっているので、優しい肌触りだけど肉厚でしっかりした洋服が多い印象です。

対して、リネンの原料は亜麻科の亜麻。春夏にぴったりの軽やかな生地でナチュラルな風合いが特徴です。ちなみに原料の状態ではフラックス、糸になってからはリネンと呼ばれるそうです。(秋向けのリネンもありますが今回は割愛)

リネンの原料「フラックス」

フラックスは春に種をまき、約100日間で80cmから1mに成長します。開花している姿は、滅多にお目にかかれないので、こうして咲いているのを撮影できるのは貴重です。フラックスの花の独特な青色をしており、現地では「フラックスブルー」と表現されているそうです。 基本的には6月に花が咲きます。朝方に花が咲き、夕方にはしぼんでしまい、そのしぼんだ花の部分が種のボールになるそうです。

リネンの花言葉は「感謝」です。

引用元:フラックス畑にて|生地の森

薬品を使わず、昔ながらのとても素朴で手間のかかる作業。
経済的にも環境にも優しいリネンは、使うわたしたちも安心です。
リネンを愛する方々の手によって時間をかけ、
本当に大切に大切に作られていることがわかります。

引用元:フラックス畑にて|生地の森

リネン素材で作られたものの値段が張る理由が少しわかった気がします。花言葉もとても素敵ですね。母の日のプレゼントに選ばれる理由はここにもあるのかもしれません。

リネンのメリット

  • 水分を吸収しやすく、乾きやすい
  • 丈夫で洗うほどに柔らかく風合いが増す
  • 抗菌性・防臭効果がある
  • 保温性がある

リネンのデメリット

  • シワになりやすい
  • 30℃以上のお湯で洗うと縮みやすい(乾燥機も注意!)
  • 丈夫だけど表面は毛羽立ちやすい

リネンはキッチンで使うメリットが大!!

リネンの乾きやすい・菌が増えにくいという特徴は、キッチン周りのアイテムとしてピッタリな素材であることがわかりました。クシュっとした生地感を考えるとシワとか縮みはそんなに気にしなくても大丈夫かなと。

それにエプロンは毎日使うものなので、コットンのような素材だと乾きにくいことが心配でしたが、リネンなら使い回ししやすそうです!私には少し勇気のいるお買い物なので丈夫で長く使えそうな素材だという安心感もポイントですね。

そういえば、リネン素材のシャツやワンピースにはゆったりとしたシルエットのものが多い印象。きっと縮みやすい・シワになりやすいという特性をカバーして、なおかつ風合いを生かすための作りになっているのですね!汗をかく時期にもぴったりみたいです。

おすすめのリネンエプロン3選

おすすめ、というか私が特にいいなと思った3選です…!取り扱っているお店・メーカー・商品名をご紹介します。

パンと日用品の店 わざわざ

長野県でパンと日用品のお店されている『わざわざ』さん。作り手のストーリーやコンセプト、スタッフさんが使った感想も含めて丁寧に説明されているお店です。インスタグラムも見ていると、遠いお店なので身近に感じてしまって「ここのお店で買いたいなあ」という気持ちになります。『わざわざ』さん自身のために作られたオリジナル商品も販売されていて、シンプルだけどすごく使いやすそうです。

ALDIN(アルディン)のブラウンエプロン

  • 実際のパン屋さんで長く使われている=丈夫!!
  • スタッフさんが使われている写真のくたっとした使用感が抜群に素敵
  • お店のコンセプトも素敵
  • 安心の国内生産

 

リネンアイテムのファクトリーブランドALDIN(アルディン)は、山梨県の機織工場、テンジンファクトリーがスタートさせたオリジナルブランドです。 ALDINの工場は山梨県の富士山の麓に位置しており、富士山の美しい風景や清らかな湧水の中で様々な製品は作られています。長く愛されているヨーロッパのアンティークリネンの生地と出会いリネンを使うことになじみがなかった日本の暮らしの中で使いやすいものをつくりたいという思いからスタートし成長したブランド。その思いを実現するために良質な原材料を用い、布作りから染色、裁断・縫製・刺繍に至るまでを日本国内で小ロット生産しています。

引用元:ブラウンエプロン|ALDIN アルディン - パンと日用品の店 わざわざ オンラインストア

■公式サイト

https://waza2.com/

fog linen work(フォグリネンワーク)

「リネンといえばフォグリネンワーク」というイメージをもつ人もいるくらいの有名メーカー。エプロンの形やカラーが豊富で集めたくなります。キッズ用のかわいいエプロンもあるので、お子さんのいる方はお揃いにできちゃうのも良いですね!公式サイトもありますが、全国のお店でセレクトされていて楽天で買えるもの便利。

リネンフルエプロン ジョゼフ

  • オリジナルでつけられているカラーの名前が「ジョゼフ」なんて…きゅん❤︎!!!深めの緑はローリエ、赤はポピーレッド、柔らかいピンクのストライプはミシェルとか…心がくすぐられます
  • 胸当ての部分を内側におりこんで、サロンエプロン風にも使える
  • 買替え・買い足しに便利

fog linen workの製品は普段使いがテーマです。

シンプルなデザインのキッチンリネンやベットリネン、ウエアなど

そして、fog etc の様々な雑貨。

日々の暮らしに寄り添うたくさんのアイテムがあります。

商品は全てオリジナル。

 

リネンは毎日使ってザブザブ洗ってお日さまの光で乾かして。

洗うたびに良い風合いになります。ぜひお楽しみください。

引用元:ABOUT – fog linen work|フォグリネンワーク

■公式サイト 

https://foglinenwork.com/ 

Envelope online shop(エンベロープオンラインショップ)

エンベロープは株式会社カフーツさんが運営するオンラインショップ。カフーツさんは”消費者としての「わかっているものを使いたいよね、食べたいよね」”という気持ちをベースに商品をセレクトしたり、作ったりしているお店で自由が丘や鎌倉、大阪淀屋橋、熊本などに実店舗を構えています。

LIBECO(リベコ)|ウェストエプロン「カフェ」

  • フルエプロンを探していましたが、こちらだけウェストエプロンです。「カフェ」のシルエットがあまりに素敵すぎて揺れています…!!
  • リベコはリベコ・ラガエ社の製品。リベコ・ラガエ社は18世紀頃(!!)から続く老舗でベルギーリネンを代表する会社だそう。国際登録商標もされている信頼のリネンブランド。
  • リベコ・ラガエ社があるベルギーのフランダース地方は隣国フランスとの国境に近く、フレンチリネンと並んで高品質のリネンが作られている

引用元:趣味や家事に、シンプルなエプロン – Envelope - エンベロープオンラインショップ

LIBECO(リベコ)はベルギーリネンのリーディングカンパニー、リベコ・ラガエ社のハウスホールドリネンのブランドです。ピュアリネンの贅沢さと快適さをリーズナブルな価格でお届けするために、また、何世代にもわたって大事に受け継がれてきた価値と高い品質を次世代に伝えていくために、リベコ・ラガエは常に革新しつづけてきました。

引用元:LIBECO|リベコ

■リベコ|公式サイト

https://www.libeco.jp/

■公式オンラインショップ

https://envelope.co.jp/

※日本ではエンベロープというお店が販売を行っているようです

最後に

どれも素敵で迷ってしまいます。エプロン以外のキッチン雑貨も魅力的でなかなか決められませんが、久しぶりのエプロン生活に今からウキウキしています!お気に入りのエプロンでキッチンに立つのが楽しくなりますように。

好きなこと vs 求められていること、どちらを優先するべきか

好きなことをしよう」

「やりたいことを見つけよう」

夢を描いてもいいんだ!!と思わせてくれる魅力的な響きです。

一方で、

「やるべきことをやろう」

「得意を活かそう」

お金を得るためには需要のあることをしよう、斜陽産業ではなく今後伸びていく分野に取り組もうと現実感のある考えです。

考え方としてはどちらも正しいからこそ二項対立の問題は難しい。

好きなことを熱意を持って取り組めば、その先に唯一の価値が生まれ、報酬もついてくる。一方、万人にできることではないんだから、まずは時代の波に乗って上昇してから好きを極めれば良い。

 

結局のところ「人による」のだし、まだ何の成果も出せていない私が自分なりの答えを見つけられるとしてもはずいぶんと先のことです。誰かに教えを乞いたい気持ちをぐっと押し込めてまずは自分の手を動かすしかない。

でも。わかっていても考えてしまうので一旦考えを整理しておこうと思います。

 

「好きなこと」と「求められること」を重ね合わせるときには歪みと痛みが生じる

よくこういう図で語られますよね。



好きなことと得意なことの範囲が重なる部分を見つける

分かりやすいし、納得感もあります。自分の能力と気持ちが重なる部分を見つけられたら最高に幸せだと思い、取り組んだ時期が私にもありました。そのとき1番参考にしたのは八木仁平さんの本『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』と動画『八木仁平の自己理解チャンネル』でした。独特の切り口の質問も多く、自分の忘れていた一面を知るきっかけになったと思います。

でもそれだけではどうしても先に進めませんでした。自己理解がきちんとできていなかった部分があったから、というのも原因のひとつですが加えて、もうひとつの考えが浮かびました。自己理解を深めて進んでいける人はそれぞれの円がスーっと重なるイメージなのかなあと。

「スーっと重なる」イメージ

スムーズに円を重ねることができたらいいのですが、それができない人や重なる部分なんてないと思ってしまう人も一定数いるのではないでしょうか。私以外にもいます…よね…?そういう場合の考え方は平面ではなく、空間として捉えてみると重なっていないイメージです。

「横から見たら重なっていない」のイメージ

上から見たら重なっていたけれど、横から見たら重なっていない。重ねようとプレスすれば「衝撃」がかかってうまくできない=悩んでいる状況なのかなあと(こじつけに屁理屈ですみません)。

「ギュッとプレスする」のイメージ

屁理屈だとはわかっていても、気付いてしまったらもうそれを無視することはできない。こんなこと思うのは私だけかもしれませんが何だかしっくりくる考え方でした。

葛藤の理由

重なっているようで重なっていな状況を解決する方法は主に3つ。

  1. 自力でギュッとプレスする
  2. うまくはまる溝とかつなぎ合わせるための部品を一生懸命探す
  3. 一旦重ねることを忘れて他のことに取り組む→振り返ったらはまっていた!となるのを待つ

①と②の方法はうんうん試行錯誤しながら考えることだから「悩む」時間になるのかなあ。③は他の要素も身につけながら自然と重なるのを待つ、もしくは重ねる方法を思いつくのを待つイメージです。

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ここでブロガーさんやユーチューバーさんをはじめとするインフルエンサーと呼ばれる方たちを例に考えてみます。

「何か伝えたい!」と熱い思いで始めた人が対立するのはアルゴリズム。影響力を得る前はウェブの仕組みも気にしなければ多くの人に伝えることは難しいです。

共感するユーザーが集まって少しずつ成長を続けていくことができたとしても、人の輪が大きくなるにつれて生じるのは考え方のズレ。伝えたかったこととは異なる部分が注目されて違和感を覚えたり、興味の方向が異なって来たときに「前の方が良かった」と囁かれるようになったり。意に反したプロモーションに傾いていくケースもあるのでしょうか。

好きなこと・やりたいこと、求められていることを両立させるには悩みや痛みが伴いそうです。

過去の葛藤

私はどちらかというと「求められること」を重視してきたと思います。理由は、押し通せるほどの熱意がなかったからかもしれないし、自信がなくて安全な道を選んだということもあります。求められていることで存在が肯定される安心感も大きかったですね。

でも結局、求められていることと好きなことを一致させることができず、「やりたい!」思いがずっと燻って消えない。だからといって「求められること」を軸にどちらも並行して取り組んだ結果、体調を崩す。結果、何も続けることができないまま現在の休息期間に入っています。…だめじゃん。どうしてこんなにうまくやれないんだろうと悶々とする時間だけが流れていました。

まあこのまま流されていくもの悲しいので、休息時間を使って好きなことをやってみようと試みているところではあります。仕事の責任から解放され、いくつかの悩みが減ったことは不幸中の幸いだと思うことにしました。

好きなこと vs 求められていることが両立するときを目指して

一旦吐き出さないと気持ちの整理がつかないような気がして、結果も答えも出せない悩みをつらつらと書いてきました。もし、最後までこの駄文を読んでくださった方がいらっしゃったら本当にありがとうございます。好きなことと求められることが重なり、幸せを感じる時間が多くなること、そうやって暮らしていける人が増えることを切に願います。

未来の見つめ方を考える|3ヶ月後の変化

以前の記事『未来の見つめ方』を書いてから約3ヶ月経ちました。

考え方に少し変化があったのでまとめておこうと思います。

 

どんな風に暮らしていきたい?

以前の考え

「安定した生活を送りたい」と書いていましたが、正直「安定」という言葉に少し違和感がありました。

なぜかというと「いろんな人の考え方や生き方を知りたい」とか「誰かの役に立ちたい」とか、前に進んでいきたいという思いもあったから。

向上心とも少し違う、ドキドキ感とか好奇心みたいなものです。

「好奇心」と「安定」というふたつの言葉は、なんとなくフィットしないような気がしていました。

でも他になんと表現していいのかわからなくて、安定という表現でまとめていました。

今の考え

今考える私が求めている感覚は安定ではなく、「安心」と表現すると近い気がします。

向上でもなく、安定でもなく「安心」。

学生の頃は折り合いの悪い実家から早く出たかった。

それは、急に怒鳴られたりしない安心がほしかったから。

長時間の仕事も進んで文句なくこなしていた。

それは、必要とされることへの安心がほしかったから。

がんばればいつか安心できる日を手に入れられると信じていました。

安心の未来のために今が犠牲になっても構わない。

そんな消耗戦をしていたのかもしれません。

私にとっての安心できる環境とは?

  • 好きなものを好きと言える:理解されなくても構わないから、せめて否定しないでほしい…
  • ひとりの時間を確保できる:ずっと話しかけられたり周りがガヤガヤしているとつらくなる…
  • 優しい味のものが食べられる:コンビニで特に好きじゃないパンを消去法で選んで齧っていたけど、普通にごはんとお味噌汁が好き
  • 仕事に誠実に取り組む人がいる:愚痴が多すぎたり(ガス抜きは必要だけど度が過ぎるとちょっと…)、変に手を抜いても構わないと思っている人とうまくやれてこなかった…
  • おいしいコーヒーが飲める:やっぱりコーヒーが好き

ずっと人と関わる仕事をしてきたので、ずっと家にいるなんて無理だと思っていました。

けれど、ひとりで家にいて自分のペースで1日を過ごす生活は思いの外快適で驚いています。

雇用保険の受給期間が終わった後の仕事のことはまだ未定なのでそれを考えるとすごく不安。

だから安定しているとは言えないけれど、退職前に予想していたよりも落ち着いた気持ちで過ごすことができています。

今は体調の関係もあるので、この先もっと人に会いたくなる時期が来るかもしれないし、雇用保険受給の終わりが見えてきた時期に仕事が決まっていなければ不安になると思いますが、それでも自分にとって安心できる感覚を知ることができたことは収穫でした。

 

ちなみに、苦手な環境もあります。

特に大きな声で怒鳴る人や威圧的な雰囲気の人は苦手です。

自分に向けたものじゃなくても近くで大きな声で怒っている人がいると、昔から反射的に涙が出てしまいます。

あくびをしたら涙が出る、目にゴミが入ったら涙が出るのと同じような感じです。

でも涙が出たことに動揺して本当に泣きたくなってきます。

過敏すぎますよね…今まで出会ったことないけれど、同じような体質の人っていますか?

今後の過ごし方について

安心なんて当たり前のことかもしれませんが、この3ヶ月間過ごしてきて長く気がつかなかった感覚を意識することができました。

今までなあなあだった自分の感覚を磨くために本を読んで他の人の考えを取り入れたり、興味が湧いたことは積極的に実際に手を動かして確かめていこうと思います。

想像の中だけで完結させないで目に見える形を作る中で日々試行錯誤することでこれまでのお決まりのパターンから抜け出したい。

理想のライフスタイルっていうのが自分の中でイメージできて、文字として残せるようになることが目標です。

”自分には何もない”と思っても大丈夫な理由

「自分には何もない」

「私は何もできない」

こんな風に思った経験、ありますか?

私はここ何年かずっと考えていました。

仕事はいろいろ変えてきたし、得意なことも特にない。

こんなんでどうやってこの先何十年も生きていくんだろう。

そんなネガティブな私の心に響いた文章がありましたのでご紹介します。

 

「自分には何もない」と思ってもいいんだ!!

私の能力は「ないない尽くし」だと思ってきました。自分なりに手を打ってきたはずだったのに、こんなに何にもないんだから私なんかに何かできるはずがない。

でもしいたけ.さんは言います。

しいたけ.さんは占い師で作家です。『none』で月間占いやコラムを発信したり、雑誌『VOGUE』で週間占いを連載されています。占いやスピリチュアルへの興味は全くなかったのですが、あまりに当たるとの声を聞いて本を買ってしまいました。半信半疑でしたが、ど真ん中を当ててくる内容と心に残る穏やかな言葉を夢中で読みました。そして”何もできない自分が嫌になるとき”という見出しにドキッとしました。

「自分には何もない」

 

 でも、これってすごく大事なセリフなのです。他人から慰めてもらう私を卒業する、正真正銘の”スタート”に出てくる言葉なのです。

 自分の「個性を持って活躍している人」って、実はそのスタート地点で「自分には何もない」という挫折を味わってきた人が多いです。その挫折以上に大きなスタート地点ってなかなかないのです。

出典:しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

「自分、終わってるな」と思っているのに、本当にスタートできるのでしょうか。でも、まるで「あなたはこれから個性を持って活躍していける人かもしれませんよ」と可能性を示してくれているようです。しいたけ.さんも苦労されたときがあったのでしょうか。そっと寄り添うような言葉で語りかけてくれます。自分ってダメだと思っているのに、それすらも肯定されたような感じがしました。

「何もない」って「何」がないの??

私は「何」がないと思っていたのか、改めて考えてみます。

  • 得意なことがない
  • やりたいことがない
  • 好きなことがない
  • できることがない
  • 忍耐力がない
  • 人に合わせる優しさがない
  • センスがない
  • 向上心がない
  • 誰かを許すことができない
  • コミュニケーション力がない
  • ガムシャラにがんばるパワーがない
  • お金がない
  • 本当の仕事仲間がいない
  • ひとつの仕事を続けられない
  • 今は、仕事もない

具体的なような抽象的なようなたくさんの「ない」。今仕事がないのは事実ですが、それ以外が本当にないのか?改めて自分に問います。

…ひとつひとつに注目すれば、本当に、全く、ゼロではないかもしれません。だって自分なりに戦ってきました。でもどうしてこんなに「ない」と思うのか。

もしかしたら、すごい誰かと比べたらないと思っているのかもしれません。周りやスマホの中にいるどこかの「あの人」には何かすごい能力があるように見える。それなのに自分にはないような気がするから自信がなくなったり、悲しくなったりするのかもしれません。「私にもあんなことができたら、うまくいくかもしれないのに」

自分は何にもない、つまり才能可能性がないとも思っていたかもしれません。

 

でもしいたけ.さんは、成功している人も挫折からスタートしている可能性があるといっています。絶対にみんなが立ち直れる、とは言えないにしても一人や二人を見てそう言っているわけではないことはしいたけ.さんの人気ぶりからうかがえます。私はすごい人に直接聞いたことがないですし、私よりもずっとたくさんのすごい人を見てきたしいたけ.さんが言うのですから、私が考えている以上の可能性は「ある」ということだと思います。少なくともゼロに近い数字ではない。そういった傾向が見られるくらいに挫折から立ち上がっている人たちは存在すると言うことです。

…少し希望が見えてきたような気がします。

挫折から立ち上がるためにすること

とりあえずゼロで、無気力で、新しい仲間や新しい時間に出会っていく旅路が始まろうとしている。

 だから、自分を褒めたくなるようなことをまずひとつ、勇気を出してやってみること。自分が褒めたくなる自分に変わっていくこと。ナルシスト上等だから。

(中略)まだ、今の自分を笑えない人も、せめて「私は私のことを100%嫌いじゃないよ」と伝えてあげてください。

出典:しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

しいたけ.さんに限らず、いろんなハウツー本や自己啓発本に書いてあるのは「やってみること」。やっぱり行動しないと変われないのですね。ダメだ、とひとしきり落ち込んだ後は自分でやっていくしかないみたいです。

自分を褒めたくなるようなこと…

なんでもいいなら私は今ブログを書いていることでしょうか。苦手ながらもこんなに(と、いってもまだ10数記事)ブログを続けられたのは初めてです。こういう自分にとっての進歩を自分で褒めてあげたらいいのでしょうか。毎日書いているわけじゃないけれど、毎日ブログについて考えられてすごい!!とか??

「褒める」という言葉の意味を改めて調べてみます。

(ホは穂(秀)。傑出してすぐれていると認める意)

①祝う。ことほぐ。祝福する。

②物事を評価し、よしとしてその気持を表す。讃える。賞賛する。

出典:ほ・める【誉める・褒める】 - 広辞苑無料検索

つまり、自分を賞賛したくなるようなことをまずひとつ、勇気を出してやってみること。自分が評価し、「よし」としてその気持ちを表したくなるような自分に変わっていくこと。しいたけ.さんの「ナルシスト上等」は端的にすごくわかりやすく表現された言葉ですね。

もし、最初は褒めることが難しいようであれば、まずは自分のことを嫌いにならないことから始めてみるといいのかしれませんよ、という小さなハードルまで設定してくれています。気持ちをわかってくれすぎています…!

何にもない、と今は思っていても、これまで何かしらがんばってきたことがあるんだから、それを「がんばったね」と評価すること。これが自己肯定感というものにつながるのかもしれません。すぐに自己肯定感は高まらないけれど、これも積み重ね。気づいたら以前の自分よりは少し高いところから見渡せるようになっているといいなと希望を持っていたいと思います。

深煎りコーヒーが好きになった話

私が1番長く続けている習慣は「コーヒーを淹れること」。と、いうかこれくらいしかないかもしれません。でも、生活の中にコーヒーはなくてはならない存在です。

コーヒーにハマった理由はわかりませんが、小学生の頃からなぜかコーヒーに惹かれていました。遅くまで勉強をしているときや寝不足の朝に雑な飲み方をしていた時期を経て、一人暮らしを始めてからはいろんな珈琲屋さんや喫茶店、カフェにも通うようになり、この頃から豆を買って自分で淹れるようになりました。

 

コーヒーにまつわる名言

さて、お酒については落語家の立川談志さんの「酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ」、カレーについては「カレーは飲みもの」とか身近な飲みものについての名言はときに深いものがあります。

コーヒーも然り。

コーヒーは自分でいれるより、人にいれてもらう方がうまいんだ。

出典:映画『かもめ食堂

群ようこさんの小説『かもめ食堂』は映画もすごく素敵です。北欧ブームのきっかけともいわれていますね。

千のキスよりすばらしく、マスカットぶどう酒より甘い。コーヒー、コーヒーはやめられない。

ヨハン・セバスチャン・バッハ

一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランデーは苦悩を取り除く

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

昔からコーヒーは魅惑的な存在だったのですね。

私が加えたいコーヒーの名言

そしてもうひとつ、個人的に加えたい言葉があります。『しあわせのパン』という小説に出てくる”Cafeマーニ”の店主りえさんの言葉です。深煎りコーヒーを好きになるきっかけを作ってくれました。

濃いコーヒーはおなかにどんっと力をくれますよ

出典:三島由紀子『しあわせのパン』

浅煎りの爽やかな酸味とフルーティな感じは空も空気も軽い日にはぴったりです。中煎りはもっともポピュラーで安定感のある印象。そして、おなかにどんっと力をくれる。これって深煎りやっぱり深煎りのイメージです。

トロリとした温かくて黒い液体がお腹をじんわりとあたためてくれる。そうしたら心が落ち着いて、ちょっとずつ活力が湧いてくような気がします。

物語の描写も素敵で「深煎りコーヒーっていいな」って心底思いました。その頃はまだ本州に住んでいて北海道に来たことがなかったので想像だけでしたが、深煎りコーヒーに対しての印象がガラリと変わりました。おかげで優劣つけることなくそれぞれの良さを感じられるようになりました。素敵な小説を書いてくれた作者の三島由紀子さんに感謝です。

『しあわせのパン』あらすじ

りえさんと水縞くん、ふたりが北海道月浦で営む”Cafeマーニ”を舞台とした物語。月浦は洞爺湖のほとりにある町です。湖のそばで月がきれいに見えます。穏やかな中に凛とした空気感が心地いい。人生に悩むまざまなお客さんがお店を訪れ、静かなマーニで自分と向き合う時間を過ごします。

揺れる心をそっと支えるのはりえさんの温かいコーヒーと季節の野菜を使った美味しい料理、そして水縞くんが焼く素朴で素材の味が生きたパン。みんなでテーブルを囲みます。そうして、ぶつかっている問題にまっすぐ向き合って、心が少しずつほぐれて、それぞれが一歩踏み出します。

偏愛からの卒業

以前は浅煎りをおいしく淹れてくれるお店を好んで通っていました。私がコーヒーに目覚めたとき、ちょうどサードウェーブの影響が日本にも広がってきていたときだったからかもしれません。浅煎りで豆の果実味を味わう的な、それが1番みたいに思っていたときもあったのです。ちょっとわかったフリをして生意気でしたね。

でも先にも書きましたが、『しあわせのパン』を読んでなんだか衝撃を受けてしまったのです。他の場面でも深煎りコーヒーが出てくるシーンがあって、北海道の喫茶店で寒い冬に深煎りコーヒーとクロワッサンを食べるとか、りえさんが秋のブレンドを作るシーンとか…。「北海道×深煎りコーヒー」という設定にすっかり打たれてしまったのです。

北海道の深煎りコーヒー

北海道では事実、深煎りが1番売れるそうです。きっと気候にあっているのでしょうね。サードウェーブの火付け役となったブルーボトルコーヒーアメリカのオークランド(サンフランシスコの近く)が発祥ですし、国内でも東京や神戸、京都を中心に展開されています。温暖な土地には軽やかなもの、寒冷な土地には落ち着いたものが合うと考えると納得ですね。

北海道の深煎りコーヒーを楽しめるお店

www.morihico.com

札幌市にある森彦(MORIHIKO)本店がおすすめ。駅前や歓楽街からは離れた裏路地にある木造古民家を改装したお店です。くすんだ赤い屋根と壁に絡まった蔦、周りを囲む背の高い木々。物語に出てきそうな雰囲気です。内装はオーナーさんたち自身で整えたそうでアンティークの家具や古道具が大事に飾られています。窓からは優しい光が差し込み、軋む2階への階段の音も間接照明の灯る静かな店内では心地よい生活音となります。

本店でのみ味わえる森の雫ブレンドはこっくりとした深煎り。りえさんが淹れてくれる深煎りもこんな感じかなあとひとりで妄想にふけります。あたためられた器の、ぽってりとした丸みと口当たりを両手ですっぽり包んで楽しみます。まるで「ゆっくりしていってくださいね」といってくれているような一杯。

MORIHIKOは札幌市内を中心にいくつも店舗があるのですが、それぞれ個性があるので訪れる楽しみもあります。

最後に

『しあわせのパン』は悩みを抱えた登場人物たちの言葉は、人生にもがいているときにそっと支えてくれるようです。また、作中でりえさんの作る優しいお料理は、想像するだけでも癒されるので、落ち込んでいた時期もこの本をパラパラとずっと眺めていました。読んでいるとじんわり胸が温かくなるような物語なので、自分に自信がない人や周りとの関係に悩んでいる人にもおすすめできる1冊です。

優しい本と濃いめのコーヒーで整えて力をたくわえていきたいですね。

「ひとりの時間」楽しめてる??

ひとりで過ごす時間、楽しめていますか?感染症の影響で以前よりも増えたというかたも多いのではないでしょうか。

『& Premium (アンド プレミアム)』という雑誌(2022年 06 月号)で”ひとりの時間の楽しみ”について特集されていました。『& Premium』はいつも素敵な方々の言葉や写真が載っていて大好きです。ひとりで行動するするのが好きな私は、新しい楽しみ方が見つかるかなあとか、誰かのひとり時間を覗き見れるような興味で買って読んでみました。

内容は大満足でしたが、ふと自分のことを考えてみると本当にひとりの時間を楽しめているのだろうかと疑問が出てきてしまいました。ひとり時間を「楽しむ」とことについて私なりの考えをまとめていきます。

 

特集されていた方々に共通すること

共通して言えるのは自分が喜ぶこと・心地良いと感じることを自分でわかっているということ。例えば、家にこもって無心で庭仕事をする、行きつけの喫茶店で過ごす、買い物に出かけてそこにある日常を観察する、食べたいものを突き詰めて食べ歩きする…など楽しみ方は人それぞれ。

素敵な雑誌の特集で声がかかるような方たちだから、きっと各分野で活躍して充実した生活を送っているのだろうと想像します。その活躍の裏では、ひとりの時間を確保することで気持ちをリセットしたり、仕事のためにあえて孤独な時間を作ったりといい意味でコントロールしている。だからこそ仕事でも成果を上げることができるのかもしれません。自分を良い状態に状態に保つ・戻すための取り扱い説明書のようなものを持っているのでしょうか。

ひとり時間を楽しめる要素ってなに?

特に印象に残ったのは、精神科医星野概念さんの言葉です。

ひとりの時間を楽しめるということは、心が圧倒的な孤独にさらされていないということの裏返し

だから、ひとりでわくわくできることに感謝しているとも書かれていました。これが核心を突いているのではないでしょうか。

帰る場所や居場所があることやつながりを感じられる関係性…それは人によってヒトなのか、モノものなのか、コトなのかは違ってくるけれど、そういった存在を感じられることで「ひとりの時間」が際立つ。孤独にさらされているときって自分と他の存在とのコントラストがあまり感じられないような気がします。

さらに、そのコントラストの調整をするのは自分だと感じられることが安心感につながるのではないでしょうか。

違和感の正体

最初、ひとり時間を楽しめていない原因は「自分の好きなことわからない」からなのかと思っていました。わからないのだから、自分が楽しい・癒されることを「見つける」ことができたら解決、ということ。でもこれは間違ってはいないけれど、核心とは少しズレています。

ひとりの時間を楽しめていない原因はおそらく、星野さんのいう「心が圧倒的な孤独にさらされていない」状態にはないということなのかもしれません。絶対的な安心感、とまではいかなくても孤独ではない状態。

でも、「孤独」かどうかを判断しているのは自分です。周りがどうしようもない状況で自分の行動が極端に制限されている場合を除けば、周りに誰もいない、何もないような状況って今の時代は少なくなっているのではないでしょうか。(まあ、なんでもあり過ぎて…という別な問題もあるような気がしますが)側に「ある」ことや遠くにいても「つながっている」を感じるのは自分です。どんなにその存在が濃くても、自分が感じられなければないのと同じこと。私にはこの感覚が足りなかったのかもしれません。

例えば、お気に入りの珈琲屋さんを楽しめばいいのに他の人が何をしているのか気になったり、旅行にいってもお金のことが気になったり、本を読めば特効薬が隠れているのではないかとすがってみたり。物理的にはよそ見をし過ぎているのに結局見えていない。

だから気分転換をしても何もしていないような感覚のまま日が暮れてしまうし、切り替えられないまま翌日を迎えることはしょっちゅう。ひとりで楽しめると思っていたけれど、ただ外の刺激から隠れているだけだったのでしょう。これではいくら楽しいことや癒されることをしても全く効果がないままです。「好き」だと気がつくこともなく通り過ぎてしまっていたら、これほどもったいないことはないですね。

ひとり時間を楽しむために、これからすべきこと

 

  • 大切な人たちや自分に感謝して大事にすること
  • 自分にとって大切なモノ・コトに感謝して大事にすること

 

感謝して大事にすることなんて当たり前すぎるけれど、うっかり蔑ろにしてきたのかもしれません。当たり前に日常がずっと続くだろうと甘えてしまうところもあるような気がします。だから他の誰かと比べて「もっと」と求めたりするのかもしれません。でも求めたところで受け取れなければ際限なく求め続けることになってしまいます。それって自分にとっても相手にとってもすごく悲しい。

だから「もっと」と思う前にまずは、今「ある」ものをそのまま受け入れられるよう心がけていくところから始めてみようと思います。そうして自分の感覚をそのまま受け入れられるようになったとき、きっとひとりの時間がもっと充実した時間になるのだと思います。「楽しまなくちゃ!!」じゃなくて「ありがとう」の気持ちをふんわりと感じる時間を増やしていけたら幸せかもしれない。

春の匂いってわかりますか??|五感とHSPとメンタルの関係

ここ数年話題になることが多いHSP匂い(五感)の関連や揺らぎやすい春の過ごし方について考えてみました。考えのベースにしているのは、HSP専門カウンセラー武田友紀さんの本『雨でも晴れでも「繊細さん」』です。優しい文章だけれどすごく勉強になる1冊です。

 

春の匂いは好き?嫌い?

「春の匂い」にピンとくる人ってどのくらいいるのでしょうか。わかる!っていう方はどんな印象をもっているのか気になります。

木や花など植物の匂い、ポカポカしたお日さまの匂い、ちょっと埃っぽい匂い…花粉症の方にはつらい時期だと思いますが…😭個人によって感じ方はかなり差があるようですし、住んでいる地域によっても異なる印象なのかなあと思います。

ちなみに北海道に住んでいる私の印象は「ひんやりした空気に混じる土の香り」です。でも西日本の方だともっと暖かくなっているから、きっと植物の匂いがするのでしょうね✨いち早く聞こえてくる桜のニュースを見ると羨ましくなります。4月の北海道はまだほんのちょっとの蕾。早く緑が鮮やかな季節になってほしいものです。

季節の匂いがわかるとHSPなの?

季節の匂いがわかるということは嗅覚に優れているということ。そして、HSPさんの大きな特徴として「五感に優れている」ことがあります。これは同じ意味になるのでしょうか。

武田友紀さんの本を読んでわかった結論からいうと、「嗅覚に優れていること」と「HSPの気質をもっていること」は同じ意味ではないようです。HSPの気質をもっている人のひとつの特性として五感に優れている人、特に嗅覚にそれが現れることはあるけれど、「季節の匂いがわかる人=HSP」とは言い切れない。なぜでしょうか。

理由は、HSPはエレイン・アーロン博士が定義したHSP4つの特性”DOSE”に全て当てはまる人を言うからです。”DOSE”はの4つの特徴の頭文字からきています。

  • Depth of processing:深く処理する
  • Overstimulation:過剰に刺激を受けやすい
  • Emotional Reactivity:感情的な反応が強い
  • Sensing the Subtle:ささいな刺激を察知する

例えば、「D」は当てはまらないけれど「OES」の3つが当てはまる場合、HSPではないということ。

でも…気質ってグラデーションになっているからこんなにはっきりと言い切ってしまっていいのかな。当てはまる項目があったらHSP気味だねとか、なんとなくラベリングされた方が気持ちが楽になる人もいるんじゃないかなあ…なんて。きっと博士が結論に辿り着くまでにいろんな意味づけがあったのでしょうから意義を唱えるつもりはないのですが、そっと考えてしまいましたw

まとめ

HSPの気質をもつ人の中には特に匂いに敏感な人もいるけれど、それだけでは判断できない。また、嗅覚に優れているからといってHSPと診断されるわけではない。

HSPは病気ではなく気質のことなので「診断」と表現するのは語弊があるかもしれません。

春はメンタルが崩れやすいって本当? 

HSP・非HSP関係なく、春は気持ちが落ち着かないという人も多いのではないでしょうか。学生さんやその親御さんは入学、進級、卒業と毎年環境が変わるし、大人になっても人事の入れ替わりの時期でバタバタすることが多いですよね。最近は感染症対策のためにイレギュラーな対応となるケースもあって先が読めないこともしばしば。

もちろん心機一転!!とウキウキのイベントもありますが、環境の変化や気持ちの波の積み重ねは自分でも気がつかないうちに疲れとなって蓄積していきます。

それに、変わりやすいお天気も悩ましい。夏日かと思えば、翌日は雨でひんやりなんてこともこの時期は多いですよね。いろんな要因が重なって、じわじわと自律神経へ影響しやすいのが春です。「仕事を休むほどではないけど体調が悪い日が続くから春が嫌い」っていう人、私の周りではちらほら耳にします。

体を緩めて春を乗り切ろう!5つのポイント

天候の変化はどうしようもないけれど(泣)、せめてご自愛タイムを作って緊張をほぐしてあげたらすこーしでも気持ちが楽になるかもしれません。億劫だと感じてしまうこともあると思いますが、ちょっとだけ自分に手をかけてあげると意外とすっきりとすることもあるのでおすすめです。

緊張が続く時は深呼吸

深呼吸は時間がなくてもすぐにできるリラックス方法です。

息を吐く時間を重視するのが緊張をほぐすためのポイント。理由は吐くときに副交感神経、吸うときに交感神経が働くからだそうです。夜、なかなか眠れないときにもこの呼吸法はすごく役立ちます。

何に書いてあったのか忘れてしまったのですが、逆にここぞ!というときには息を吸うことを意識するといいそうです。

ヨガやストレッチで体を緩める

お疲れだったり、がんばりすぎているときって肩にグッと力が入ってしまいます。そんなときに「リラックスして!」と言われても急にはできない。だから普段から緩める感覚を掴んでおくといいのかなと思っています。

おすすめは『B-Life(ビーライフ)』というYouTubeチャンネル。日本一のヨガYouTuberと言われているヨガインストラクターのマリコさんが教えてくれる動画です。(笑顔がとてもステキ✨)内容は軽めのストレッチとして取り組むことができるリラックスヨガから全身を使うフローヨガまで自分に合ったものを選べます。

10分以内の短時間の運動でも集中して行うと体も楽になるし、頭もスッキリします!最初はキツいけれど、効果を実感できるようになってくるとハマりますw

温かい飲み物を飲む

暑かったり寒かったり落ち着かない気温の中では意外と体の「中」が冷えていたりします。HSPさんはカフェインが苦手、と言われたりしますが、もしコーヒーや紅茶を飲んで落ち着くなら工夫して楽しみましょう!

私の旦那さんはカフェインの影響をすごく受けるのですがコーヒーが大好き。なので、午前のうちに飲むとかデカフェに変えたりして楽しんでいます。最近はデカフェが増えてきているようでうれしい。近くにない場合はお取り寄せも楽しいですよ♪好きなものを我慢するってすごくストレスになるので上手に付き合っていけたら最高ですね。

また、好みは分かれるかもしれませんがハーブティーもおすすめです。ノンカフェインの優しい飲みものであることに加えて、体調をサポートしてくれる効果もあります。例えば、カモミールは良い眠りに導いてくれたり、ルイボスティーは免疫力を高めてくれたり。カルディや業務スーパーなどでも取り扱っているので購入しやすくなってきていて嬉しいです。ネットだとiHerbが良さそうですが、海外サイトなのでハードル高めなイメージです。

ひとつのことに集中する時間をつくろう

スマホを片手に何かすることが多く、マルチタスクになりやすい環境がすっかり出来上がっています。仕事でも家庭でも効率化。「早く」「たくさん」できることが正義のようで気をつけていないとあっという間に時間が過ぎていきます。

流れていく中でほんの少しでもコントロールできるような感覚を掴めると気持ちが落ち着く体験をされている方達がいるようです。武田友紀さんの経験上、特にHSPの気質をもつ人は手仕事がメンタルにいい影響があることが多いと書かれていました。

費用対効果では大量生産品に勝てません。

参考:武田友紀著『雨でも晴れでも「繊細さん」』

買ったほうが早い・安いというのは、出来上がりの「結果」をみています。

ですが、アナログな手仕事の良さは結果ではなく、作っている時間そのものの幸せと、その後も続くあたたかい記憶にあるのです。

参考:武田友紀著『雨でも晴れでも「繊細さん」』

武田友紀さんが行っている梅仕事や編み物はハードルが高く感じてしまいますが、きっとちょっとしたことでもいいのだと思います。例えば本を読んだり洗濯物を畳んだり、座ってごはんを味わうとか、あたたかいお風呂につかるとか。もちろん前述したヨガも◎。

「何か」しながらじゃなくて、ひとつのことに集中する。慣れないとつい他のことが気になって結構難しいです。でも続けていくとすーっと腑に落ちて「あ、これかあ」と楽になる瞬間がやってきます。

最後に

情報や時間は思うように扱えないことが多いし、昔よりも時間の進み方が早くなっているように感じられる現代の日常。忙しいと目の前のことしか見えなくなってしまいがちです。自分の感覚を思い出す瞬間を1日のうち5分でも10分でも取るよう意識して、自分の手の届く範囲にはコントロールできることもあるんだと思い出して毎日なるべく元気に過ごしていきたいですね。